北朝鮮がグアム沖に弾道ミサイルを4発発射すると予告して上を下への大騒ぎ。修学旅行は中止になり、Jアラートの訓練を始めればトラブル続き。1基800億円のイージス・アショアの購入も決まった。危機をあおって森友・加計疑惑から目をそらし、高額な兵器購入で「アメリカファースト」の米国の歓心を買おうとしているように見えなくもない。21日連続降雨の後は猛暑の今年の8月の言葉-。

 デスクA 16日から21日までソウルを訪ねたけど、「日本は過剰に反応し過ぎ」と言われた。滞在中、ミサイル問題がトップニュースになることは1度もなかった。韓国の人には同じ民族で同じ言葉を話す北朝鮮が攻撃してくることはないというコンセンサスがあるんだろうと思う。

 デスクB グアムへの観光客も韓国人がすごく増えている。LCCが就航したこともあって7月は韓国人(46%)が日本人(39%)を上回った。

 記者A 日本は修学旅行が中止になっているのに! トランプ大統領が電話会談でグアムの知事に「世界中で話題になっている。観光客が10倍になるだろう」と発言して、あぜんとさせたけど、10倍はともかく観光客は増え、反トランプのロサンゼルス・タイムズも「トランプは正しいかもしれない」と報じました(笑い)。

 記者B 北朝鮮情勢緊迫の折、いつまでも森友や加計で騒ぐべきでないと主張するメディアやネットの声が増えてきました。

 記者C 疑惑解明に野党が臨時国会召集の要求書を提出したのが6月22日。ずっと、たなざらしにして自公はようやく9月末召集の方針を決めた。自民党は改憲草案で臨時国会が要求された場合の期限は「20日以内」としているのに、仮に9月25日なら要求から95日後。ほとぼり冷まし以外の何物でもないのに、ミサイル問題がリンクして森友、加計をさまつな問題にしようとしているようにも見えてしまう。

 記者D この間に、虚偽答弁の疑いが浮上している理財局長は国税庁長官となり、恒例の就任会見を拒否し、財務省への口利き疑惑で森友問題のキーパーソンだった安倍昭恵夫人付はイタリア大使館に赴任した。ただ、森友はますます8億2000万円値引きの根拠が怪しくなってきたし、加計も、市民団体が建築図面を公開しワインセラーや坪単価という分かりやすい問題が出てきて学園側の説明が欠かせなくなっています。

 デスクA 大学設置・学校法人審議会も8月中の認可の判断を保留して10月以降に答申を延期したし、そこにも何らかの忖度(そんたく)があるのかないのかを含めて注視したいね。

 記者E 2年目に入った小池都政も要注意です。夏休み前の「それはAIだからです。政策決定者である私が決めた」発言。情報公開が東京大改革の一丁目一番地だったはずなのに、知事と顧問団がブラックボックス化しています。それと、都民ファーストは所属議員が個々に取材に応じることを禁じ、SNSでの発信も制限した。野田代表は「ワンボイスは民間企業では当たり前」と言いますが、議員は都民の代表で民間企業の社員ではない。独裁的なにおいが出てきたという声も聞きます。