秋篠宮ご夫妻の長女眞子さま(25)と、国際基督教大(ICU)の同級生で、法律事務所勤務の小室圭さん(25)の婚約が3日、正式に内定した。眞子さまは、小室さんと初めて2人で会見。お互いを、「太陽」と「月」に例え、かけがえのない存在と感じている心境を披露した。交際当初から結婚が念頭にあったという眞子さまに、小室さんは路上でプロポーズ。「信号待ちのプロポーズ」が話題になった秋篠宮ご夫妻と同様、2人はキャンパスで育んだ純愛を実らせた。結婚は来年秋の予定だ。

 眞子さまは、ミントグリーンのワンピース。紺のスーツを着た小室さんと、東京・元赤坂の赤坂御用地内で記者会見された。肩が触れ合うような距離で着席。約13分間の会見中、11回も見つめ合った。仲むつまじさが、自然とにじんだ。

 10年の大学入学後は、あいさつする程度の間柄。12年、大学で行われた交換留学生の説明会が距離を縮めた。眞子さまは小室さんの後ろの席で、「それから親しくお話しするようになった」。同年9月から1年間の英国留学を前に、交際をスタートさせた。

 小室さんの留学先は米国。距離は離れたが、連絡を取り合い、交際を深めた。小室さんのプロポーズは、13年12月。都内で食事の後、路上を歩いている時に、「『将来、結婚しましょう』と申し上げた」という。互いに「お付き合いを考えるのは、結婚を考えられる人でありたい」(眞子さま)との認識があり、眞子さまは「私の心は決まっていた。その場でお受けした。誠にうれしく思った」と、振り返った。

 眞子さまの父、秋篠宮さまが紀子さまにプロポーズしたのも、横断歩道で信号待ちをしていた時。キャンパスの恋を実らせたご両親同様、眞子さまと小室さんも、いちずな愛を貫いた。

 交際5年。自然体の関係を続けてきた2人は、お互いをなくてはならない存在の「太陽と月」に例えた。

 眞子さまは、「温かく励ましてくださる。最初に引かれたのは、太陽のような明るい笑顔でした」と述べた。小室さんは「ある日、夜空にきれいな月を見つけ、思わず宮さまにお電話した。その後もきれいな月を見つけるとうれしくなり、電話をおかけしている」と、「海の王子」らしいロマンチックなエピソードを披露。「宮さまは、私を月のように静かに見守ってくださる存在」と語った。

 月は、太陽の光を反射しながら輝く。唯一無二の関係性は、2人に見事に重なる。普段は、ファーストネームで呼び合うという。

 眞子さまは今後、皇族の立場を離れるが、「温かく、居心地が良く、笑顔あふれる家庭をつくることができればうれしい」と、凜(りん)と語った。小室さんは「いつも自然体でなごやかな家庭を築きたい」とした上で、「非常に責任が重い。真摯(しんし)に受け止めている」と神妙に話した。

 会見後、2人は宮邸で、秋篠宮ご夫妻、小室さんの母佳代さん(51)と、夕食を取った。来秋の結婚式に向け、準備が本格化する。

 ◆秋篠宮(あきしののみや)日本の皇室の宮家。1990年(平2)6月、文仁親王殿下と川嶋紀子さんの結婚を機に創設された。宮号は奈良市の秋篠寺に由来。長女眞子さま、次女佳子さま、長男悠仁さまの計5人で構成。