ダブル不倫疑惑報道で民進党を離党した山尾志桜里衆院議員(43)は22日、地元の愛知県尾張旭市で支援者を集めた会合を開き、次期衆院選(10月10日公示、22日投開票予定)に、無所属で出馬する意向を正式に表明した。

 山尾氏は、「みなさんに政治家の土台をつくってもらった矢先、その積み上げを(不倫報道で)大きく傷つけた。本当に申し訳ない。ごめんなさい」と、目を潤ませながら謝罪した。

 その上で、「政治家として、ゼロからやり直したい。私という政治家に、(活動開始から)10年の『通信簿』をつけてほしい」と支援を呼び掛けた。

 出席した約50人は拍手を送り、「頑張れ」の声も出た。一方で「残念だ」との声も聞かれた。

 一連の騒動後、山尾氏が地元入りするのは初めて。尾張旭市の会合は前半部分は報道陣に公開されず、後半部分だけ公開された。

 検事出身の山尾氏は、次期衆院選の争点に憲法を挙げ、「引き続き私に、憲法問題について正面から安倍政権と対峙(たいじ)させてほしい」と述べた。

 また山尾氏は、週刊誌の不倫疑惑にも言及。相手の若手弁護士の家族に対し、「心からおわび申し上げたい」と謝罪。自身の家族にも「つらい思いをさせている」と、謝罪した。

 山尾氏は2009年衆院選で初当選。12年衆院選で落選し、14年衆院選で返り咲き、現在2期目。