東京・上野動物園で6月12日に誕生したジャイアントパンダの赤ちゃんの名前が「シャンシャン」(香香)に決定した。東京都の小池百合子知事が25日、都庁で会見を開き、発表した。

 小池氏は、命名の理由について「とても呼びやすくて、爽やかでかわいらしい名前。漢字の『香』は、お花が開くような明るいイメージ」と説明した。

 この日は、20日の生後100日に撮影された約30秒間の動画も公開された。小池氏はシャンシャンが母シンシンに寄り添う様子に「かわいい。もう赤ちゃんというより、子パンダにまですくすく育っている」と笑みを浮かべた。

 名前は7月28日~8月10日にインターネットや郵送などで募集。過去最多の32万2581件が寄せられた。先月末、女優でパンダ保護協会名誉会長の黒柳徹子さんら6人が委員を務める選考委員会が実施され、応募件数上位100点から国内外パンダの同名や、既存キャラクターなどを除く8点を最終候補として選出。シャンシャンは、その他の「レンレン」「ヨウヨウ」など8点の中で最も多い5161件の応募があった。

 応募で最も多かったのは1万2154件の「ルンルン」で、2番目は「メイメイ」(1万1191件)だったが、いずれも他のパンダに名付けられていたという。

 上野動物園の福田豊園長は、今回も同じ言葉を2度繰り返す名前に決まったことについて「繰り返しにこだわっているわけではないが、呼びやすさを含めてより良い名前を考えた結果」と話した。同園によると「香」という漢字には中国語で「人気者」という意味もあるという。

 シャンシャンは生後半年の12月ごろをめどに、母シンシンと一緒にお披露目される予定。