前東京都議で、民進党から衆院選に出馬すると表明していた塩村文夏氏(39)が2日深夜、自身のフェイスブックで、無所属で出馬すると明らかにした。

 「無所属で闘います おかしな事とは闘う!! 今回の衆院選は無所属で闘うことをご報告いたします。この数日の情報の中で最初と話が変わってきていることもあり、多くの皆さんから心配のご連絡を頂いておりました。そろそろちゃんと報告しなくちゃなと」

 塩村氏は、小池百合子都知事が率いる新党「希望の党」に公認申請しなかったことも明かした。

 「結局、希望の党に公認申請をすることはありませんでした。意向確認は伝えておりました。私にとって初めての国政選挙。直前に民進党が公認を全員取り消し。聞いていた話と全然違うことが進み、切り替えなくてはポスター制作なども進めることができません。引き続き、みなさん応援よろしくお願いします!」

 塩村氏は放送作家から政界に転じ、13年にみんなの党に入党。同年6月の都議選へ世田谷区から公認候補として出馬し初当選した。14年には、都議会の一般質問中に、自民党東京都連の都議らから「早く結婚した方がいい」「子どもを産めないのか」などとセクハラやじを受けて涙したことが、社会的な問題として話題となった。みんなの党解党後は「かがやけ Tokyo」に所属していたが、15年2月に離脱し1人会派「東京みんなの改革」を設立し、都議として活動を展開していた。

 その後、今年2月27日に広島市で行われた民進党広島県連の記者会見に出席し、同党からの衆院選出馬を表明。「野党第1党から国に思いをぶつけるチャンスだ。全力で取り組みたい」と決意を語った。同県福山市出身の被爆2世でもあり「自民1強時代で全てが議論され尽くすことなく、決まっている。広島県から平和施策について取り組みたい」と意欲をみせていた。

 「無所属は比例復活がないので、1票でも負ければおしまいです。でも、聞いていた事とも違うので仕方ない」(原文のまま)と、衆院選へ不退転の覚悟を示した。