安倍晋三首相(63)が、衆院選で自民党が大勝したことを受けて、TBS系「激突!与野党大決戦 選挙スタジアム2017」に生出演した。衆院選開票後の単独インタビューは、これが最初だという。

 安倍首相は森友、加計学園問題について「ケリがついたと思っているか?」、「加計学園の設置が認可された場合、お友だちと言われた加計孝太郎理事長の会見も必要では?」と聞かれると「閉会中審査などで丁寧に説明した。(大学設置・学校法人審議会で)審議に関わっていた民間人の方も、1点の曇りもないと言った。国会の審議の全てを見られた方には、納得した方は多いと思う。今後も丁寧に説明したい」などと語った。

 また「20年の憲法改正を目指すお考えは変わらない?」と聞かれると「議論を促し、国民的な議論を深めるために一石を投じた。時期ありきじゃない。憲法審査会、国会で、しっかりした議論をすることで国民の理解を得たい。与党だけで(改正の)発議をしようと思わない。1つの目標として20年を掲げたが、時期ありきではなく、議論を重ねて出来る限り多くの人の賛成を得るべき努力する」などと答えた。

 また憲法改正について、小池百合子都知事(65)が代表を務める希望の党との連携があるかと聞かれると「希望の党は、小池代表も皆さんも憲法の改正に前向き、建設的な意見の方が多いと認識している。他の政党ともお話ししたい」などと否定しなかった。

 また人口減少、少子高齢化や学生の貧困などの社会における問題については「思い切った投資をしていくと訴えている。いかに少子高齢化を乗り越えるか。どんな経済状況のお子さんも、頑張れば高等教育、専修学校、大学に進学できる、能力を発揮できる、安心して介護に打ち込むことができる社会を作っていきたい」と断言した。