第48回衆院選は23日、全465議席が確定した。希望の党は公示前の議席に達せず、失速した。

 小池劇場の終幕を、ラバーマスクは知っていた? リアルなラバーマスクで知られるさいたま市大宮区の玩具メーカー「オガワスタジオ」。希望の党の小池百合子代表(65)が大きな風を起こして初当選した昨年8月の都知事就任直後に、「頑張れ小池さん」(2400円)を発売。1カ月で1000枚を売り上げる人気商品となったが、2カ月目からは売れず、衆院選直前の希望の党立ち上げ時には「すでに生産ラインから外していた」という。

 人気が続くマスクの条件として「楽しく遊ぶものですから、悪いイメージだと売れない」。清新な改革を進めるイメージの半面、敵を作って糾弾する「小池劇場」に消費者は何かを感じていたのかもしれない。

 決めぜりふのある人物のマスクも、なりきり遊びが容易なため、人気がある。「ハゲー」の暴言暴行疑惑で全国的な知名度が上がった豊田真由子氏(43)については「薄毛の上司がいる会社の忘年会で使えないため、ハゲかつらも含め、あまり売れない」と、製作していない。「あなたの力が必要です」の立憲民主党の枝野幸男代表(53)は地元大宮区の代議士だが「やはり首相にならないとマスクの人気は続かない」と製作は時期尚早とのこと。

 安倍晋三首相のマスクは人気が続いているが、「最近やや売り上げが落ちてきている」という。忘年会シーズンに向けた政治家シリーズの新商品はなく、ポスト安倍を担うマスクの該当人物は、不在のようだ。【清水優】