希望の党の小池百合子代表(65=東京都知事)は14日、党代表を電撃辞任した。衆院選の敗北などを受けた事実上の引責辞任とみられ、国会議員団の新執行部発足に合わせて表明。「創業者の責任をひとつ終えた」と説明した。

<小池都政の主な課題>

 ◆豊洲移転 来年10月11日の移転で調整してきたが地元の江東区が受け入れの条件としていた千客万来施設が、小池氏の「築地の食のテーマパーク」構想でストップしていることに反発。移転日を決める協議会が開けない状況に。

 ◆入札不調 6月に入札制度を改革し、1社だけの入札を原則認めない規定を設けたが、入札不調、再発注が相次ぐ。豊洲市場の土壌汚染の追加工事は全9件のうち成立したのは2件だけ。来年7月末までの工事完了が危ぶまれている。

 ◆東京五輪 豊洲移転と東京五輪はリンクし、築地市場跡地は五輪の輸送拠点となる。都心部と臨海部を結ぶ環状2号も築地市場を通るが、移転日が決まらないと工事に入れず、五輪の輸送計画に影響する。

 ◆都議会 小池氏の衆院選対応に、都議会与党の公明党が強い不快感を表明した。2人が離党した都民ファーストの会も動揺。18年度予算編成も厳しさを増している。