日本維新の会は25日、議席を減らした衆院選の結果を踏まえ、大阪市で臨時党大会を開いた。代表選は実施せず、松井一郎大阪府知事(53)に代表を続投させることを決めた。大会後、馬場信幸幹事長(52)が丸山穂高衆院議員(33)の“離党”について説明した。

 「一部、誤解がある。私のところに離党届を持ってきましたが、私は預かっていません。突き返しました。本人から離党する理由は聞きましたが、とても離党する理由には値しないと本人には説明した。本人は離党届を(維新の)本部に届けたので『預かっている』という表現もある」と話した。現在も丸山氏の離党届は受理されていないとした。

 代表選を巡っては、衆院選直後、大阪19区で当選した丸山氏が「総括と代表選が必要。若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね、失礼をば。」と自らのツイッターに投稿。これに対し、維新の前代表の橋下徹前大阪市が「代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!」と批判し、“場外バトル”に発展した。橋下氏は同党の法律顧問を辞任した。

 丸山氏は10月31日に国会内で記者会見し、離党届を30日に提出したと明かし、無所属で活動すること表明。橋下氏がツイッターで罵倒したことについて「真実でないことまで広言され、もはや耐えられない」と述べた。その後はメディアの取材には応じていない。

 一方の橋下氏は9日に出演したインターネットテレビ局の番組で、丸山氏から電話があったと報告。「お互いに謝りながら、僕は僕の思いを伝えました。向こう(丸山氏)も『ちょっと言い過ぎたところがあります』と、こっちも『ちょっと言い過ぎたところがあったね』と」などと説明し、「和解」したことを明かした。

 馬場氏は「(丸山氏とは)継続的にいろいろな話をしています。若いので、バーンと火がつくのも速い。いまは反省も兼ねてクールダウンしてきているところもある。早急に結論を出すことでもない。引き続き、話し合いたい」とした。