政府が国民栄誉賞を検討していることを受け、囲碁の井山裕太棋聖(28)と日本棋院の団宏明理事長は13日、コメントを発表した。

 井山 私に国民栄誉賞をご検討いただいているとの事、ただただ驚き、身に余る光栄だと恐縮しています。棋士としてもひとりの人間としてもまだまだ未熟な私が、このような賞をいただいて良いのかという思いは今もありますが、今後も精進し、皆さまのご期待に添えるよう、信じる道を歩んでいきたいと思っております。

 団理事長 日本棋院棋士で7冠を有している井山裕太九段に、国民栄誉賞をご検討いただいていること、日本棋院としてもこのうえない光栄と喜んでおります。囲碁は長い伝統を誇る日本文化であり、広く国民の皆さまに愛されてきました。井山九段はその伝統に立って新しい世界を開きつつあると思います。また、将棋界から羽生永世7冠が同時に受章されることも大変うれしく思います。日本文化を担うものとして、相協力してその普及発展に努力していきたいと考えております。