民進党の大塚耕平代表に呼び掛けられている「民進系野党3党」の統一会派結成を拒絶した立憲民主党の枝野幸男代表が5日、大塚氏や、「政策や理念が異なる」と指摘する希望の党の玉木雄一郎代表と、都内で開かれた連合の新年交歓会で、そろい踏みした。統一会派問題がこじれた後のスリーショットは初めて。民進&希望の2党は協議継続で一致している中、大塚、玉木両氏に挟まれた枝野氏は、終始複雑な表情。鏡開きの後、目の前で大塚、玉木両氏が杯を交わす様子を、苦笑いで眺めていた。

 あいさつした連合の神津里季生会長は「我々は分断を最も嫌う」と述べ、「(安倍)1強政治からは脱却してほしい。懐深く、野党の皆さんにはもう1度、力を合わせてほしい」と、枝野氏を意識したように呼び掛けた。会に先立ち、民進の増子輝彦幹事長が協議の打診へ、立憲・福山哲郎幹事長の事務所を訪れたが、福山氏は不在。立憲はあくまで拒否の構えで、すれ違い解消の見込みはない。