若者の政治参加を目指して活動を続け、NHKへの内定を得たことで話題になった異色のお笑い芸人、たかまつなな(24)が10日、原発や沖縄の基地問題などを風刺した漫才で知られる、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」村本大輔(37)のスタイルとの「違い」に言及した。

 この日、国会内で「笑える!政治教育ショー in国会」と題したイベントを行った後、日刊スポーツなどの取材に答えた。

 お笑いを、政治に触れる入り口の1つにしてほしいと活動を続けるたかはしは、「村本さん(と自分のスタイル)は違うと思う」と述べた。「これまで日本では、政治とお笑いといえば、社会風刺がほとんどだったと思うが、私は社会風刺はしなかった。原発反対、米軍の基地が沖縄県に集中している…。怒りは笑いになりやすいが、それでは興味がある人のところにいって、共感を呼ぶだけで終わる」と分析。

 その上で「私は、お笑いをツールに、興味がない人に興味を持ってもらうことをやりたい。それは、風刺や政治的なイデオロギーではなく、『敷居を下げるための笑い』だ」と述べた。

 ただ「狭い業界なので、畑が違うとは言わずに、いっしょに盛り上げないといけない」と強調した。