将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)は14日、名古屋市で行われた第11回朝日杯オープン戦準々決勝で、佐藤天彦名人(29)と対局。「横歩取り」の戦型から中盤以降にリードを奪い、121手までで押し切った。地元愛知県で自身初の公式戦を大金星で飾った。

 藤井の師匠の杉本昌隆七段 佐藤名人との対局は経験がものをいう将棋だったが、藤井四段は経験の少なさを対応能力の高さと、センスの良さで補った。名人も驚かされたのではないか。羽生竜王が相手でも、結果を求めればついてくる。いずれはタイトルを取れる逸材。その前に、公式戦で優勝できる今年最初のチャンスだと思っています。