東京都の小池百合子知事(65)は17日、都内で日刊スポーツのインタビューに応じた。主な一問一答は次の通り。

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 -民進党、希望の党の統一会派結成をめぐる問題をどうみていたか

 小池氏 国政は国政にお任せするということで、都政にまい進している最中ですので、動きについては、見守っている状況。ただ、国民にとって分かりやすい流れになっているかどうかといえば、むしろ逆。分かりにくいなと思いますね。

 -「希望の党」は、小池氏が思いを込めて命名した。その党が混乱している

 小池氏 お任せしている以上、(希望の国会議員の)皆さんで話してほしい。なぜ選ばれて国政を担っているか、原点に立ち戻って判断されるのがよろしいかと思います。

 -執行部や細野豪志氏、前原誠司氏とは連絡をしているのか

 小池氏 特に取り合ってはいない。皆さんの中で話していただくことがいいと判断している。

 -昨年を振り返って

 小池氏 大きな変革の年だった。私にとっては挑戦の年でもあったが、やりがいのある年だった。(今年は)担っている責任を1つ1つ果たしていきたい。

 -今年の都政への抱負は

 小池氏 東京五輪・パラリンピックまで、きょう(17日)で919日。日程が迫っている。機運を高めていきたい。会場づくりやハード面は、ほぼ仕込みが済んだ。これからは機運醸成に務めたい。

 パラリンピックでは、まだ知られていない種目も多い。まずはパラリンピックを成功させたいというのが私の思い。ロンドン大会の成功に学ぶことが多く、パラリンピックに対しての盛り上げ方が非常にうまかった。オールイギリスで臨んだことが成功につながった。

 -日本はオールジャパンになれますか。一時は(関係機関との関係が)ギクシャクしました

 小池氏 ギクシャクは何もありません。メディアがそう書いただけです。

 -都庁の仕事始めでは「丁寧かつ大胆に」と抱負を述べた。丁寧と大胆は両立できますか

 小池氏 時代は大きく変わり、AIの進化は予想を超えて進んでいく。発想を変え、社会の変革に対し、東京という日本を代表する都市が先陣を切る思いでやりたい。それを丁寧に国民、都民に説明し、関係者にお伝えしていきたい。

 -都議会との関係も昨年までとは変わってきます

 小池氏 どの会派でもそれぞれの思いがある。思いは異なるところはあるが、方向性としては「都民ファースト」は、どこの会派にも通じる。18年予算案も、会派を超えてご賛同いただけると思っています。会派だけでなく、今回は都民や職員の皆さんの提案を盛り込んだことが、これまで(の予算編成)とは違う。これまでは、200億円分が「政党復活予算」と言われていたが、都民から寄せられたご意見をベースに予算案をつくった。

 -都民の声に耳を傾ける思いの表れですか

 小池氏 そうですね。

 -自民党との関係は

 小池氏 自民党の予算要望も承っている。オリパラもオールジャパンで臨むには、その前にオール東京で臨まないといけない。自民党も、公明党の皆さんともしっかり連携していく。

 -昨年は、知事個人が先頭に立った活動が多かった。今年はもっと仲間を広げて、ということですか

 小池氏 去年も同じ。連携をしっかりしていくということについては、これまでは(従来方針の)見直しが多く、どうしてもそういうイメージを抱かれたと思う。見直しや整理整頓を1年少々でやってきた。これからは「巡航速度」に入っていく。

 -健康面は

 小池氏 選挙、選挙が続き、皆さんご心配してくださるが、至って健康です。