今年1年、県知事選など重要選挙が続く「選挙イヤー」の沖縄県で21日、先陣を切る形で南城市長選が投開票され、「オール沖縄」が支援する元衆院議員、瑞慶覧長敏氏(59)が、自民党などが推薦する現職、古謝景春氏(62)を大接戦の末に敗って初当選し、現職の4選を阻止した。

 両候補の票差は、わずか65票差だった。当確が出たのは、22日午前0時を回ってからだった。

 同県では安倍政権と翁長雄志知事の対決構図が続いており、今回も安倍政権VS翁長氏による事実上の「代理戦争」となった。今秋に、再選がかかった知事選を控える翁長氏は、「選挙イヤー」の初陣で「翁長派」候補が勝利し弾みをつけた形。政権側には、痛い敗北だ。投票率は66・92%。

 28日には、米軍普天間飛行場の移設予定先がある名護市で、「選挙イヤー序盤の天王山」といわれる市長選が告示(2月4日投開票)される。名護市長選も、激戦必至とみられている。