第196通常国会が22日、召集され、自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(36)は、報道陣のぶら下がり取材に応じた。

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 -憲法について

 進次郎氏 憲法でも他の法律でも変えるべきは変え、守るべきものは守る、当然のことです

 -憲法改正の議論は、どう進めていくべきか

 進次郎氏 野党の皆さんにも憲法改正に賛成論者はたくさんいる。どうすれば、野党の皆さんが乗れるのか、懐深い対応が必要ではないか。最後は、国民の半分以上の皆さんに賛成してもらわないと実現できない。野党を応援している国民の皆さんの理解も得なくてはならない。

 -今の野党のやり方で、議論は進むと思うか

 進次郎氏 思いませんねえ。(民進党と希望の党が)統一会派をつくるかどうかのやりとりを見ていても、両党の代表は、党の掌握をできていない。話をしても最後は、ちゃぶ台返しが待っている。こういう環境をみていても、日本の国会の事情、野党の状況を言い訳に、世界は待ってはくれない。だから、やるべきことはやって、国民への説明責任を果たす。理解していただけるよう最大の努力をするのが、与党の役割だ。

 -通常国会では、森友&加計、スーパーコンピューターの問題も議論になる

 進次郎氏 与党は野党の質問に真摯(しんし)に答えていくのが務めだが、将来的な国会のあり方をイメージすると、何度も同じような質問が繰り返される時は、人工知能(AI)ではじいてほしい(笑い)。そういう人工知能の活用をはじめ、やることはいっぱいある。エストニアでは、国会議員は質問はない時、国会に行く必要はない。パソコンも、スマホも持ち込み自由。ネット中継もある。合理的ですよね。そういう国会のあり方に、日本は何年たてばなれるんですかね。だから国会改革は必要ですが、あまりにも風呂敷を広げすぎては、進むものも進まない。だから、(まずは)総理と外相が、外交努力をできる環境を整えるべきと思う。その1点です。

 -国会改革について、野党側との協議は

 進次郎氏 すでにコミュニケーションはとっている。野党の中にも賛成者はいます。憲法の話ではないが、国会改革も野党の理解がある方が望ましい。野党イコール1つの声、ではなく、とにかく反対という声もあれば、賛成すべきは賛成すべきという声もある。そういう皆さんと一緒になり、いつか政権交代で自民党が下野して、今野党の方が将来、総理や外相になった時、どんな環境を整えておいた方がいいか、(答えは)明らかではないか。そのことを理解している方は(野党に)いる。与野党の枠を超えてできればいいと思う。(3に続く)