自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は22日の衆院本会議後、取材に応じ、今年取り組むテーマに「国会改革」を挙げた。首相や外相など重要閣僚が、委員会のたびに国会に長時間張り付く「永田町の常識」を打破したいとし、「質問がないのに1日7時間、(閣僚席に)座る姿を、国民の皆さんは本当に求めているのか。激変する国際情勢の中、首相や外相がやるべき仕事を遂行できるあり方に国会を近づけたい」と述べた。

 その上で、打破を目指す国会の慣習を、不祥事が相次ぐ日本相撲協会の「常識」に重ね、「1つの業界にいると、世の中の常識からかけ離れたことが合理的に見え、誰も疑問を差し挟まなくなる。日本相撲協会の常識が、その最たるものだと思う」と皮肉交じりに指摘。審判役の行司が、各相撲部屋に属する現実にも“物言い”を付けた。個人の今年のテーマを「脱皮」と述べ、「国会改革も、日本の国会で当たり前の景色からの脱皮だ」と強調した。