23日午前9時59分ごろ、草津白根山の本白根山(群馬県草津町、2171メートル)が噴火した。政府や群馬県災害対策本部によると、麓にある草津国際スキー場で、噴石などによって1人が死亡し、11人が重軽傷を負った。草津白根山で噴火が確認されるのは1983年以来となる。

 ドーン。東京都江東区の主婦浜島貝さん(52)は、山頂近くのリフト待ちをしていた時に大きな音を聞いた。左を見ると、山から黒い噴煙が上がっていた。「(14年の)御嶽山の噴火のニュースと同じだ」。近くにいた親族らに「とにかく逃げよう」と声をかけた。

 時を置かず、「ドーン、ドーン、ドーン」と、空から黒い何かが落ちてきて、ゲレンデに深く突き刺さった。「噴石でした。小さなものから50センチくらいのものもあった」。屋根があるゴンドラの駅に逃げる時には「2~3メートル後ろにドーン、ドーンと噴石が落ちてきた」という。