野党5党の衆参国会議員は16日、森友学園の国有地取得をめぐる過去の発言に疑義が生じている佐川宣寿国税庁長官への面会を求めて国税庁に乗り込んだものの、面会できずに終わった。

 当初、長官室に向かったが、佐川氏本人は確定申告スタートに伴う「税務署回り」のため不在。佐川氏の秘書官にも面会できず、結局、一般の陳情を受け付ける部署でしか応対してもらえなかったといい、国会での説明責任を果たすよう求めた書面を読み上げ、手渡すだけにとどまった。

 自由党の森裕子参院議員は「陳情に行ったのではない。ばかにしないでくださいよ」と声を荒らげ、社民党の福島瑞穂参院議員は、「来週もしつこく面会を求めていきたい」と、予告した。

 民進党の杉尾秀哉参院議員は、「佐川氏が逃げおおせるのを許してはならない」とした上で、安倍晋三首相の昭恵夫人の国会招致も求めていく構えをみせた。