金メダル級の御利益も!? フィギュアスケート羽生結弦のファンが大量に訪れ、必勝祈願したことで知られる弓弦羽(ゆづるは)神社(神戸市東灘区)。この神社にあやかった宝くじ売り場に注目だ。

 神戸市長田区で宝くじ売り場を経営する「鷲尾商店」の鷲尾孝介社長(52)は今年の初詣で、羽生自身が参拝し、ファンの「聖地」になっている弓弦羽神社を訪れた。今月23日まで発売中のバレンタインジャンボ(1等・前後賞合わせて3億円)の高額当せんと、羽生の金メダルを祈願。「2014年のソチ五輪で羽生選手が素晴らしい演技をして、金メダルを取って以来のファンです。今回の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)は、ケガが心配でしたが、金メダル。連覇は正直すごいなと感動しました」と振り返った。

 弓弦羽神社の縁起物「ゆづ丸」とお守りを店頭に飾って、バレンタインジャンボの高額当せんを呼び込もうとしている。「実は15年のオータムジャンボで、うちの店から5億円の当せんが出ているんですよ」。

 過去にも、五輪選手ゆかりの神社に当せん祈願した売り場から、1等当せんが数例出ているという。14年ソチ五輪の時は、スキージャンプ葛西紀明の関係者が、札幌の白石神社に必勝祈願に訪れた。この神社への初詣を欠かさない店主がいる「大通地下チャンスセンター」からは、グリーンジャンボで1等5億円の当せんが出た実績がある。

 羽生の金メダルは成就しましたね、と振られた鷲尾社長は「できるだけ当せんが、うちの売り場から出ればいいですね。まずは、買ってくれたお客さんが笑顔になれるように、私も頑張ります」と、にこやかに接客していた。