安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める団体「市民連合」は18日、東京・新宿で街頭演説会を開いた。

 共産党の志位和夫委員長(63)や、社民党の福島瑞穂参院議員(62)ら野党議員も参加。主催者発表で、4000人以上の観衆が集まった。参加者は、森友学園をめぐる財務省の文書改ざん問題を徹底追及。安倍晋三首相夫人の昭恵氏(55)の国会招致や、内閣総辞職を求める声が上がった。

 志位氏は、第一声で「国民の怒りの声と、野党6党の結束の力で、1歩1歩政府を追い詰めている」と手応えを口にした。公文書の改ざんは、国民主権と議会制民主主義を壊す「歴史的犯罪行為」と痛烈に批判した。

 文部科学省が、前川喜平前事務次官(63)の講演内容を調査した問題や、裁量労働制をめぐる厚生労働省の不適切なデータ処理問題なども挙げ「安倍政府のもとで、日本の民主主義が危機に陥っている。内閣総辞職を求める」と訴えた。

 福島氏は、安倍首相が昨年2月に「(森友問題に)私や妻が関係していたら、首相も国会議員も辞める」と話したことを振り返り、「安倍さんのこの発言を元に、文書が改ざんされた。関係していることは明らか。辞めるべき」と主張した。

 立憲民主党の長妻昭代表代行(57)や、16年8月に解散した学生団体「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基(あき)さんらも参加。奥田さんは「真実が知りたい。安倍昭恵さん、国会で洗いざらい話して下さい」と呼び掛けた。