史上最年少プロ棋士、藤井聡太六段(15)が22日、大阪市の関西将棋会館で指された第66期王座戦2次予選で元竜王の糸谷哲郎八段(29)を89手で破り、挑戦者決定トーナメント(T)進出を決めた。公式戦通算成績は71勝11敗。中学校の卒業(修了)式後、最初の対局で自身2度目の公式戦16連勝を飾った。

 14年に竜王のタイトルを獲得した実力者との熱戦を制した藤井は「難しかったが、終盤は少し残っているかなと」。決定Tは計16人でトーナメントを行う。4連勝すれば、中村太地王座(29)への挑戦者となる。「1歩1歩、上を目指していきたい」。28日に王将戦1次予選で井上慶太九段(54)と対戦、17年度最後の対局を迎える。