サッカー日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任が発表された9日、同監督の戦術を分析する書籍を執筆した五百蔵容(いほろい・ただし)さんは、ツイッターでショックと怒りの声を上げた。著書「ハリルホジッチ・プラン サッカー後進国日本 逆転の戦術論」(星海社新書)は、25日に発売予定。

 この日朝、自身のツイッターに「このタイミングでのこの監督の解任という、あまりに愚かな決定を前に『…』となっています」と投稿した。

 五百蔵さんは、ゲーム会社セガでプランナー、シナリオライターなどを経て独立。現在は企画・シナリオ会社の代表を務めながら、システムやストーリーの分析経験を生かし、WEB媒体を中心にサッカーの戦術分析も行っている。

 同書では、ハリルホジッチ体制における日本代表の過去の試合などを分析。ロシアW杯、日本サッカーの将来を展望する内容になっているという。

 W杯2カ月前というタイミングに加え、分析対象が突然解任される悲劇となったが、「あまりといえばあまりの事態に戦闘意欲500倍に爆上げ」(五百蔵さん)と、前を向く投稿もあった。

 ただ、この日午後4時から田嶋幸三会長(60)会見が始まると「解任理由のところで言葉の解像度が急激に下がった」「緊急事態の中身が全く分からん」などと、怒りの投稿を連発。五百蔵さんは、同監督の戦術を高く評価する言葉を繰り返してきただけに、納得がいかない様子だった。

 なお、この日午後7時半現在、同書はアマゾン「売れ筋ランキング」の新書部門で28位まで急上昇。予約が殺到している様子だ。