林芳正文科相(57)は25日、公用車で東京都内のヨガ店を利用していたと、同日発売の「週刊文春」が報じたことを受けて取材に応じ、「公私のけじめはしっかりつけるべきだったと反省している。国会が緊迫する中で混乱を招き、おわびする」と謝罪した。

 文春によると、林氏は今月16日午後、公用車でヨガ店を訪問。店は個室で、女性インストラクターから指導やマッサージが受けられるとして「キャバクラヨガ」と報じた。林氏は、文科省内で会議を終えた後、議員会館に行く前にヨガ店へ立ち寄ったと説明し、「そういう店ではない。通常のヨガスタジオと認識している。ヨガのレッスンと通常のスパ同様の指圧マッサージを受けた」と反論した。

 店は友人の紹介で5~6年前から月に数日、体調管理のために通い、過去にも公用車を利用したことがあるという。林氏は「公務と公務の間に使い、ルールにのっとったものだが、今後は誤解を招かないよう気を付ける。判断が甘かったと言われればその通り」。今後の訪問は「これだけお騒がせしているので、しばらく考えたい」と述べた。

 16日といえば、福田淳一・前財務事務次官のセクハラ問題が拡大し、加計学園をめぐる「首相案件」問題で、文科省は調査に追われていた時期。政権の「有事」中、平日白昼にヨガに通う感覚には、与党公明党の石田祝稔政調会長も会見で「どこに行ったということより、その時間に仕事を離れて大丈夫だったのか。ちょっと考えられない。理解できない」と、批判した。

 官邸はかつて、前川喜平・前文科事務次官の「出会い系バー」通い(平日夜、調査目的)を糾弾した。今後、閣僚の白昼のヨガ通いにどう対応するのか。