関西囲碁将棋記者クラブは25日、第26回記者クラブ賞に囲碁の井山裕太碁聖(29)と将棋の菅井竜也王位(26)を選出した。井山は7年連続11度目、菅井は初受賞。また、藤井聡太七段に特別賞を贈ることも決めた。

 井山は昨年、第42期名人戦でタイトルを奪還し、2度目の全7大タイトル同時制覇を達成。囲碁、将棋界で7冠復帰は初の快挙だった。

 菅井は第58期王位戦でタイトル戦初挑戦し王位を獲得。平成生まれの棋士の戴冠は初めて、関西将棋界にも大きな刺激を与えた。藤井は昨年度、第11回朝日杯将棋オープン戦で初優勝し、初の中学生六段になった。またデビューからの29連勝など将棋ブームをも巻き起こした。

 大阪市福島区の関西将棋会館で表彰式が行われ、井山は「関西の棋士には大きな目標となる賞です。光栄です」と話した。

 菅井は「藤井さんの活躍に負けないようにしたい」と意気込んだ。藤井は学業のため欠席した。