将棋の史上最年少プロ、藤井聡太七段(15)が27日、都内で行われたインターネットテレビ「Abema(アベマ)TV」のオリジナル対局企画の収録に参加した。

 「AbemaTVトーナメント Inspired by 羽生善治」と題した、早指し王を決める秒読み将棋。持ち時間は各5分で始まり、1手指すと5秒加わる。持ち時間が切れると負けとなる。チェスで用いられるルールだ。チェスが得意な羽生善治竜王(47)の発案で作られた。

 藤井はこの日、近藤誠也五段(21)と対局。少し練習してきたというが、「すべての手は読めないので取捨選択の決断力が重要。時間配分がポイントだと感じた。見ている人にとっても息つく間もなく面白かった」と、収録後に話していた。

 この企画、A~Cの各予選ブロックに4人ずつ、計12人の棋士が参加。各予選で2勝を挙げた2人が、本戦トーナメントに勝ち上がる。これにシードの羽生竜王、久保利明王将(42)が加わり、8人による勝ち抜き戦で優勝者を決める。初回放送は6月17日午後8時からの予定。

 各予選の参加者は、Aブロック=藤井七段、橋本崇載八段、三枚堂達也六段、近藤五段、B=山崎隆之八段、増田康宏六段、佐々木大地四段、大橋貴洸四段、C=高見泰地叡王、阿久津主税八段、永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段。