「バイキングMC」として月曜日から金曜日まで、毎日出演している坂上忍が15日の同番組で、先月、急性覚せい剤中毒で死亡した「紀州のドン・ファン」こと実業家の野崎幸助氏の55歳年下の妻に、テレビ初のインタビューを行った。

 坂上が「失礼なことを聞くかもしれませんが」との前提で質問。「あらためて、野崎さんが亡くなった日について教えてください」と話すと妻は以下のように答えた。

 妻は「当日(5月)24日は(午前中に)裁判所に行く用事があった。9時50分ぐらいに私が車で送って、その後(用事を終えて)一緒にお昼ぐらいに帰った」。午後4時半以降、家政婦が出かけて以降については、机に置き手紙とうどんがあったという。妻はうどんを食べて、野崎さんはビールを飲んだという。

 その後午後7時半に家政婦が帰ってきた。「社長は足が悪く、つまずいて歩くこともあった。足音がどんどんすることは日常的にあること」。

 午後10時半に2階に上がったときは「全裸でソファにいた。無反応で顔を見たら、遠くをぼうっと見ていた。不気味でした。怖くなって下に降りて家政婦さんに来てもらった」と証言した。

 妻は「かなりびっくりしました」と野崎さんの様子に驚いたことを語った。

 

 野崎さんについては「結構変わった人というか、気性が荒く怒りやすい」と話したが、死因が急性覚醒剤中毒がだったことについては、「ろれつが回らないのは年のせい。覚醒剤を使っているとは思わなかった」と話した。

 家政婦が「覚醒剤が引き出しにあった」と証言したが、妻は「もともと饒舌でおしゃべり。気持ちがゴチャゴチャなまま話したと思う。あまりこの情報を外に出さない方がいいと言っていましたが、余計疑われてしまった」とも話した。

 野崎さんが当日に飲んだビールに覚醒剤が混入されていたともされているが、普段どのようにして飲酒しているかについても言及。「ビールに(覚醒剤を)入れて飲んだとか言われていますが、自分で栓を開けて、ビールをついで飲んでいる。家政婦さんがいないときは自分で飲んでいる」と話した。

 また自宅の施錠については「いつも(カギを)開けっ放しだった。何年か前に強盗が入られた」とも明かした。

 愛犬イブが死んだ後の野崎さんの様子については「イブはいつも足元にいたが、いないね、と寂しそうにしていた」と悲しそうにしていた様子も振り返った。