サッカー・ワールドカップ(W杯)に沸くロシアだが、市民の間にはプーチン政権に対する不満もくすぶる。開幕前最後の日曜日となった10日には、モスクワの中心部で反政府デモが行われた。

 デモ会場では、19歳の娘が刑務所にいるという母親がスピーチを行った。女性によると、娘は反政権活動に積極的に参加。ある日突然家に警察官が押し入り「壁のポスターが反政府的だ」として逮捕されたという。「娘は今、十分な水も与えられず、トイレにも自由に行けない状況。今のロシアはファシズムドイツだ」と訴えた。