安倍晋三首相は18日の参院決算委員会で、大阪北部の地震により倒壊した小学校のブロック塀の下敷きになり女児が死亡したことを踏まえて、通学路にあるブロック塀の安全性を議論する意向を示した。

 希望の党の松沢成文議員が、小学校のブロック塀に関して建築基準法違反の恐れが指摘されていることに言及し、「(事実なら)法令順守していないので人命が失われたことになる」と指摘。緊急調査を要請された首相は、「ブロック塀が倒れて、幼い命が失われた。果たして、ブロック塀が適当なものだったかという話があったが、今後、通学路にあるブロック塀をどうしていくかの問題を含めて、(この日の)関係閣僚会議で議論する。人命第一の考えで議論したい」と、述べた。

 一方、菅義偉官房長官も会見で、小中学校のブロック塀の安全点検を、文部科学省に指示したことを明らかにした。