18日午前7時58分ごろに大阪府で起きた地震の影響で、JR大阪駅は終日、移動難民であふれかえった。地震は通勤ラッシュを直撃。JR全線は運転を見合わせ、改札は閉鎖。帰宅ラッシュ帯の午後6時を過ぎても、完全復旧はならず、改札の外には、人がごった返した。

 地震発生時、大阪環状線の内回りに乗車し、天王寺にある学校を目指していたという専門学生の女性2人は、「野田(駅)を過ぎたあたりで揺れた。(電車内は)停電し、車掌が『窓を開けてください』と言っていた」と振り返った。

 1時間、車内で缶詰め状態の後、徒歩で、10分かけて野田駅に戻った。さらにそこから、徒歩で、30分をかけて大阪駅に戻ってきたという。京都と滋賀の出身だという2人は「しんどいです」と座り込んで、帰宅するための電車をひたすら待っていた。

 また、駅周辺のバス停では、新大阪へ向かうバスに50~60メートルの列。福岡に向かう途中だと話した女性は「2時間半、並んでいる。タクシーもいないし、(新大阪に向かう方法は)これしかない」と疲れ顔だった。