大阪府を襲った地震に巻き込まれ、小学4年の女子児童が死亡した高槻市の現場から、徒歩10分強の位置にある三輪神社では、50基近くあった灯籠は、ほぼすべて倒れたという。

 同神社の好田安彦宮司によると、中には、倒れた勢いで破壊されたものもあった。社務所や社殿では、白壁の天井が一部はがれ落ちたり、側壁が浮くなどの被害も見られ、好田宮司は「『ドンッ』『ボンッ』みたいな音とともに大きく揺れた。天井を見ると、揺れているのが分かった」と、地震発生時の衝撃を振り返った。

 阪神大震災と比べ「最初の大きな揺れは、神戸の時よりもきつかった」と言い、いきなり激しく体を突き動かすような揺れで始まった今回の地震の恐怖を表現。宮司の妻は、揺れで食器棚から落ちて割れた茶わんで負傷したとも明かした。亡くなった女子児童と面識はないが「(家族が)氏子さんの1人でした」と悲しみに暮れた。【奥田隼人】