西野ジャパンの熱闘に、日本列島が歓喜に沸いた。サッカー・ワールドカップ(W杯)「日本-セネガル」が行われた25日未明、東京・渋谷スクランブル交差点の周辺には、日本代表のユニホームを着たファンが集まり、強豪セネガルとの引き分けを喜んだ。携帯電話のワンセグ機能などでテレビ観戦。都内に住む女子大学生(19)は、偶然近くにいた人の携帯で本田の同点ゴールを見た。「勝ち越された時はダメだと思ったけど、やってくれた。大会前は正直期待していなかったけど、次の試合も楽しみ」。サッカーの大ファンだという男子大学生(20)も「本田は神様。有言実行がすごい。今日の引き分けは本当にでかい」と力を込めた。試合後は警視庁のDJポリスが出動。盛り上がる交差点付近の交通規制を行っていた。

 一方、大阪・道頓堀では、周囲のネオンに負けない熱い応援が繰り広げられた。道頓堀川に面する「ドン・キホーテ道頓堀店」の店頭には、観戦用にテレビが1台設置され、約50人のファンが声援を送った。後半、1-2と勝ち越しを許したシーンでは、悲鳴に近い声が漏れたが、本田の同点ゴールで、この日一番の歓声。「よっしゃー!」と声を上げ、見ず知らずの隣同士のファンと喜び、自然と拍手が起こった。あと1歩及ばず、2-2で終了。兵庫県宝塚市から来た20代女性2人組は「負けなくて良かった。次は勝ってほしい」と期待した。ダイブで有名な道頓堀・戎橋は、試合中ということもあってか、ファンの姿は少なかった。【太田皐介、奥田隼人】