将棋の第31期竜王戦決勝トーナメント(T)1回戦、藤井聡太七段(15)対都成竜馬五段(28)が25日、関西将棋会館で行われた。

 藤井は5組優勝、都成は6組優勝し決勝Tに進出した。藤井は4月に高校進学後、負けなしの8連勝中。公式戦通算成績は79勝12敗。

 振り駒の結果、藤井が後手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。都成の初手は7六歩、藤井は飛車先の歩を突いた。両者の過去の対戦成績は藤井の3戦3勝。

 藤井は22日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で指された第66期王座戦挑戦者決定トーナメント(T)準々決勝で、深浦康市九段を撃破。タイトル初挑戦まであと2勝に迫るなど波に乗る。

 都成五段は谷川浩司九段の唯一の門下であり、本年度の勝率が8割を超える若手イケメン棋士。

 8大タイトル戦のうち、藤井が年内に挑戦者となる可能性があるのは王座戦、棋王戦、竜王戦の3棋戦だ。竜王のタイトルは羽生善治竜王が保持している。持ち時間は各5時間。夜には決着する見込み。