気象庁は13日、臨時記者会見を行い、14~16日の3連休中に広い範囲で猛暑となる恐れがあるとし、「気温40度もないとはいえない」と注意を呼び掛けた。猛暑の注意喚起のために気象庁が会見を行うのは、極めて異例。40度を超えた場合、2013年8月に高知県四万十市で観測史上最高気温の41度が記録されて以来、5年ぶりとなる。

 気象庁の高温注意情報によると、今日14日の予想最高気温は、名古屋と岐阜で38度に達する可能性がある。太平洋高気圧が西日本を中心に強まり、7月26日までは平年より気温がかなり高くなる見込みで、夜間の気温が25度を下回らない熱帯夜も続くとみられる。気象庁は、3連休中に前橋市や京都市、甲府市などでは、最高気温が40度に達する恐れがあるとしている。

 四万十市が観測史上最高の41度を記録した13年8月も全国の広範囲で猛暑日が続き、熱中症によるとみられる死者も相次いだ。気象庁は、「熱中症など健康管理に十分注意し、水分や適切な塩分補給などを心掛けてほしい」と注意を呼び掛けた。

 西日本豪雨の被災地でも、岡山県では20日までの1週間の間、予想最高気温が連日35度以上と予報されており、広島県も34~35度、愛媛県も33~35度になる見通し。気象庁は「片付けなど屋外作業も増える。避難所の空調も十分ではなく、熱中症のリスクがより高くなっている。こまめな水分補給や日陰での休憩を心掛けてほしい」としている。