自由党の小沢一郎共同代表は16日、自身の政治塾で講演し、共闘する小泉純一郎元首相が05年衆院選で、郵政民営化だけを争点にして圧勝した手法を評価し、次は野党が「脱原発」を争点に、歩調を合わせて選挙を戦う必要性を強調した。

 小沢氏は郵政選挙時、民主党副代表として小泉自民に惨敗。「郵政1本で、国民の圧倒的支持を得た。彼の優れた政治的感覚、手法だ」と述べた。15日に政治塾で講演を終えた小泉氏とは実に3時間、冷酒を飲みながら会談。「野党が1つになって原発ゼロ1本で勝負すれば、必ず勝てる」と指南を受けたという。

 小沢氏は「私も、野党が一体で戦えば必ず勝てると思う。今、野党間でいろいろ話している」と応じたとして、「日本で主権者が主権を行使できるのは選挙だけ。安倍政権を止めるには自民党を倒すしかない。何としても野党結集をはかりたい」と、93年、09年に続く3度目の政権交代へ意欲をむきだしにした。小泉氏とは「またそのうち一杯やろう」と約束したという。