東京都の小池百合子知事は27日の会見で、20年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けた暑さ対策を「課題」とした上で「『心・技・体』というが、精神主義でやっても困る。観客に熱中症が続出するようなことがあってはならず、工夫を重ねたい」と述べた。海外メディアでは、東京での夏開催に対する不安が指摘されている。小池氏も「急に尋常ではない暑さになり、大丈夫ですかの声が出ている」とした上で「遮熱性の舗装やミストの多用を申し上げているが、それだけでなく、できることは何か、コストや効果はどうなるか、知恵や工夫を出さなければ」と強調した。

 大会の準備状況については、「着実に前に進んでいる。マスコットの名前も決まり、このところ、機運醸成が一気に高まってきたと感じている」と述べた。