山口県周防大島町で行方不明になっていた藤本理稀ちゃん(2)を救助した、捜索のボランティアに来ていた大分県日出町の尾畠春夫さん(78)が16日、TBS系「ビビット」に生中継で出演した。

 尾畠さんは理稀ちゃんを発見した当時の状況などについての質問に答えた。捜索時に背負っていたリュックの中身も披露。その年季の入ったリュックはところどころが破れ、尾畠さんがこれまで携わってきたボランティア活動の歴史を思わせる物だったが、尾畠さんは「(使い始めて)まだそんなに日はたってない。38年目です」と豪快に笑い、「日本っちゅう国は資源の無い国じゃから。だけど知恵が無限にあるんですよ」と語った。

 65歳で鮮魚店を引退し、ボランティア活動を始めたという尾畠さん。定年を迎えて仕事を引退する世代に向けて「やっぱし夢を持ち続けるっちゅうことじゃないですかね。夢を持ったらそれを目標に立てて、計画を立てて、迷うことなく実行するのがいいんじゃないですか。私はそうしてるんです」とメッセージを送った。