自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長が17日、政策の第1弾として憲法改正について、都内で記者会見した。

 安倍晋三首相が9条への自衛隊明記に意欲を見せ、「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない」として党としての改正案を秋の臨時国会に提出するよう促したのに対し、石破氏は「9条は国民の理解を得て改正を考えるべきもの。理解なき改正を行うべきではない」と対決色を鮮明にした。

 石破氏は改憲について(1)緊要性の高いもの(2)多くの国民、政党の理解が得られるもの、を挙げた。(1)として参院選の合区の解消と緊急事態条項の新設、(2)として「国は国政上の行為につき国民に説明する責務を負う」という政府の説明責任条項の新設を唱えた。森友・加計問題を「念頭においたものではない」としたが、こちらも対決色の強い改憲項目となる。