「お~~! 金足農応援しねヤツはいねが~!」 都内の秋田県民も、金足農の決勝進出に盛り上がっている。中央区の飲食店「AKITADININGなまはげ」銀座店では、なまはげや秋田出身の店員らが客らと決勝での必勝を祈願し、乾杯。インタビューに応じたなまはげは、準決勝は「山で見た」といい「今までの秋田のチームだと9回で逆転されることもあったけど、今年の金足農は違うな。次は優勝だぁ」と興奮気味に話した。

 秋田の日本酒やおいしい食材をそろえた同店の店長畑山直太さん(33)は、優勝したら21日から23日まで「ドリンク半額」を宣言。「東北に初の優勝旗を持ってきてほしい」といい、3日間祝杯を挙げ続けるつもりだ。店員で由利工野球部元主将の佐藤将士さん(21)は「吉田投手を軸とした守りとヒット、スクイズを絡めた攻めがつながるチーム。大阪桐蔭相手でも大丈夫」と期待する。

 なまはげは「農業高校だぁ、公立高校だぁ、ハンディだと思ってないあいつらは。そういうこどでなくて、秋田と東北盛り上げる。そういう思いが強い。まず、ここまでこれたことで、秋田と東北は盛り上がってる。決勝は楽しんで、いつも通り、一生懸命の姿を見せてくれればいい」とナインに熱いエールを送った。撮影の際に手にした酒は、金足農野球部OBが作る、福禄寿酒造の純米吟醸「一白水成」。この酒で、歴史的な優勝を祝うつもりだ。