全国高校野球選手権で快進撃中の公立の星、秋田県立金足(かなあし)農業が20日、県勢では第1回大会の1915年(大4)以来となる決勝進出を果たした。

 「お~~! 金足農応援しねヤツはいねが~!」。都内の秋田県民も、金足農の決勝進出で盛り上がっている。中央区の飲食店「AKITADININGなまはげ」銀座店では、なまはげや秋田出身の店員らが客らと優勝を祈願し、乾杯。なまはげは、準決勝は「山で見た」といい「今までの秋田勢だと9回で逆転されることもあったけど、今年の金足農は違うな」と興奮気味に話した。

 店長の畑山直太さん(33)は、優勝した場合、23日まで「ドリンク半額」を宣言。「東北に初の優勝旗を持ってきて」。3日間祝杯を続ける意向だ。店員で由利工野球部元主将の佐藤将士さん(21)は「吉田投手を軸とした守りとヒット、スクイズを絡めた攻めがつながる。大阪桐蔭相手でも大丈夫」と期待する。

 なまはげは「いつも通り、一生懸命の姿を見せてほしい」とエールを送った。撮影時に手にした酒は、金足農野球部OBが作る純米吟醸「一白水成」(福禄寿酒造)。この酒で東北勢初優勝を祝うつもりだ。