81人を乗せた「金農ジェット」(臨時便・JAL4730便)が9時7分、大阪・伊丹空港へ向けて、秋田空港を離陸した。

 日本航空が前日20日、臨時便の航行を決定。金足農が県勢として103年ぶりの甲子園決勝進出を決めたことを受け、多くの県民が甲子園に向かうことを想定した対応とみられる。

 金足農野球部OBの本川慎一さん(31=会社員)は、この日早朝5時30分に起床後、すぐに航空券を予約。「会社には明日休みます、と伝えていました。妻も後押ししてくれたので、思い切って応援に行くことにしました」と話した。高3夏に背番号18をつけながら県大会決勝で敗退したという。「後輩たちはすごいの一言。歴史を塗り替えてほしい」と、当時のチームメートたちが待つ甲子園へ向かった。

 前日決定の臨時便だったこともあってか、予約キャンセルも発生。キャンセル待ちで搭乗できた高橋公悦さん(64=秋田商OB)は「秋田代表が甲子園決勝を戦えるのは、とてもすばらしいこと。現地に行けない人の分まで、一生懸命応援してきます」と搭乗口へ急いでいた。