第42回世界オセロ選手権がチェコの首都プラハで開かれ、神奈川県の小学5年生福地啓介君(11)が初出場初優勝した。歴代最年少で従来の記録15歳を36年ぶりに大きく塗り替えた。

大会には世界24カ国・地域から82人が参加。準決勝で世界選手権5回優勝の高梨悠介九段を破った福地君は決勝でタイの選手を大逆転で下し、「まだ実感が湧かないけれど、すごくうれしいです」と話した。

六段の福地君は世界選手権制覇で七段に昇段する。将棋の藤井聡太七段に続きオセロ界にも現れた新星。日本オセロ連盟では坂口和大九段が会見した。福地君が9歳のときに対局し、完敗したことを明かした坂口九段は「普段は普通の小学生なのに、大局観があり、集中力が切れない。突然変異としか言いようがない」と“福地時代”の到来を宣言した。