油圧機器メーカーのKYB(本社・東京)と子会社が地震の揺れを抑える免震・制振装置の性能検査記録データを改ざんしていた問題で、KYBは19日午後4時に都内で会見すると発表した。当該物件を公表する予定。

同社によると、ゼネコン、施主、都道府県庁の3団体の許可を得たところから物件名を公表する段取りから、この日午前の時点においても、47都道府県の全986件の建物に納入した装置の情報を収集中だという。

装置の交換作業については、公共施設、病院を優先し、その後、民間施設、マンションなどの対応を図るという。

東京オリンピック(五輪)、パラリンピック水泳会場の水泳センター、バレーボール、車いすバスケットボール会場の有明アリーナでも使われていることが分かった。東京スカイツリー、六本木ヒルズ、東京都庁舎、大阪府庁舎、通天閣、伊方原発などでも使われており、問題は全国に広がっていた。