東京・有明の「国営東京臨海広域防災公園」(そなエリア)ほかで13、14日に行われた「防災推進国民大会2018」(内閣府主催)では、ほとんどが紙で出来ている「ほぼ紙トイレ」など、工夫を凝らした防災品が展示されていた。

このトイレ、「カワハラ技研」(本社=東京・月島)が製造、発売している。収納スペースは、たたみ1枚分に等しく、備蓄型組み立て式。2人で運べ、工具を使わず20分で組み立てられる。耐水性があり、床も重さ150キロまで耐えられる。便器は洋式で、発泡スチロール製。50人で約1週間分のタンクを装備している。別途用意するのは、トイレットペーパーだけ。地域により、焼却可能だ。

「阪神・淡路大震災でも東日本大震災でも、地震発生後の断水で、避難所その他で公共のトイレが詰まった。交通網の寸断で、仮設トイレも届かなかった。排せつ物も2次感染の発生源に。これらの問題に対応できる」と、同社では説明する。

そなエリアで同時開催されていた東京都主催「防災展2018」では、台風の疑似体験や体感型の防災アトラクションも実施。東京消防庁の災害対策用車両の展示なども行われていた。