将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が20日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第77期順位戦C級1組で増田康宏六段(21)を下し、無敗の6連勝とした。

後手番ながら積極的に仕掛けて、終盤あっさり押し切った。ただ、「どう指すか難しかった。最後まではっきり優勢と感じたことはなかった」と振り返った。これで前期から参加の順位戦は16連勝となった。また、公式戦の通算成績は98勝17敗。

順位戦は1年1期でリーグ戦を行い、決められた人数だけが上野クラスに昇級できる。藤井の在籍するC級1組は39人おり、B級2組に上がるのは、わずか2人。残り4局をすべて勝てば、B級2組への昇級が見えてくる。「非常に大事な対局になる。気を引き締めて戦いたい」と話した。

増田とは今回が3回目の対戦。昨年6月の第30期竜王戦決勝トーナメント1回戦で勝ち、29連勝の新記録を達成した。今年6月の第31期竜王戦決勝トーナメント2回戦では敗れている。戦績を2勝1敗とした。