桜田義孝五輪相(68)は22日の衆院内閣委員会で「多くのスタッフの協力に基づく答弁書を、間違いのないように読むことが最大の仕事だ」と述べた。国民民主党の斉木武志氏から、官僚が用意した答弁書の読み上げばかりだと批判され、そう答えた。

サイバーセキュリティ基本法改正案の担当大臣という立場だが、立憲民主党会派の今井雅人氏から「私は全部2度読んだが(閣議決定されている)サイバーセキュリティー戦略を全部ご覧になったか」と問われ、「一から十まで目を通したわけではない」と述べた。

今井氏は同戦略について「基礎中の基礎」とし、その中に示されている政府が推進中のクラウド化について「仕組みは知っているか」と聞かれたが「特別詳しいものではない」と発言。今井氏から「最低限の基礎知識だ」と批判された。

パソコンを使わないとの発言を巡り、スマートフォンは使うかと問われ「便利なので1日に何回も使っている」と得意げにポケットからスマホを取り出すと、委員から「おー」と歓声が上がった。パソコンについては「教室に行ったが、忙しくて自ら覚えるのはやめようと(思った)」と諦めた過去を明かした。防衛省を「国防省」と言い間違える場面もあった。