日産は10日、公式サイトでカルロス・ゴーン前会長(64)が前代表取締役グレゴリー・ケリー容疑者(62)ともに同日、東京地検特捜部に金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で再逮捕、起訴されたこと、また「両罰規定」が適用され、法人として日産が起訴されたことを併せて謝罪した。

「本日、当社元代表取締役会長カルロス・ゴーン及び元代表取締役グレッグ・ケリーの両名が金融商品取引法違反(虚偽有価証券報告書提出罪)により起訴されました。併せて、当社についても同法違反により起訴されました。当社としては、この事態を極めて重く受け止めております」

両容疑者の再逮捕の容疑は、ゴーン容疑者の16年3月期~18年3月期の役員報酬が実際は約71億7400万円だったのに、約29億400万円と約42億円、過少に記載した有価証券報告書を関東財務局に提出した疑い。

日産は「有価証券報告書に虚偽の内容を記載したことは証券市場における開示情報の信用性を大きく損なうものであり、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。当社としましては、今後、更なるガバナンスの強化に努め、企業情報の適切な開示を含め、コンプライアンスを遵守した経営に努めてまいる所存であります」(原文のまま)と謝罪の言葉をつづった。