平成最後の福袋商戦が幕を開ける。2019年の初売りを目前に控え、各百貨店の福袋が出そろった。都内の西武池袋本店や松屋銀座では、「平成最後」をキーワードに売り出す。従来の「お楽しみ袋」的要素は残しつつ、現在では「中身を見せ、夢を現実にする」形の福袋に変化してきた。世相を彩った流行や言葉を盛り込んだ商品に加え、「体験」「コト消費」などで各店が独自色を出している。

◆福袋 始まりは諸説ある。江戸時代、日本橋の呉服店「越後屋」で冬物の売り出しに合わせて、裁断したときに余った生地を袋に入れて販売したとか、大丸の前身「大丸屋」で同じように売ったとの記録がある。また、明治時代に松屋の前身「鶴屋呉服店」が始めたという説もある。