東京都立町田総合高校で、生活指導を担当する50代男性教師が男子生徒の顔を右手で平手打ちした問題で、平手打ちは生徒への教育的指導ではなく、同教師が過去、当該生徒に対し配慮を欠いた発言をし、そのことを聞いて怒った同生徒との間でいざこざに発展した末、教師が手を出してしまったことが分かった。22日、同校が取材に明かした。

同校の関係者によると、教師が生徒を平手打ちしたのは15日午前11時ころで、直後に双方から信岡新吾校長に報告がなされたが、同日中に騒動を収録した10秒強の動画がツイッターを通じてインターネット上に流れ、教師への批判が高まった。その後、18日に騒動の前段階から収録された1分強の動画も“流出”。その中には、撮影した生徒のものとみられる「ツイッターで炎上させよう」という声が入っており、一部では生徒にも問題があったのでは? との報道もなされた。

関係者は「生徒は、教師が過去、自分について不適切な発言をしていたと他の生徒から聞き、激高し収まりがつかなくなった。その末の平手打ち…発端は教師の発言で、指導上のトラブルではありません」と説明。当該教師は現在、生徒への対応はしておらず、深く反省しているという。一方、生徒と保護者は教師の謝罪を受け入れたという。