12年にノーベル医学・生理学賞を受賞した、京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長(56)が、あいにくの雨の中を完走した。

タイムは3時間半を切ったものの、2月17日の京都マラソンで出した3時間24分42秒には届かず、自己ベスト更新とはならなかった。

山中所長はゴール後、東京マラソンを放送する日本テレビ宣伝部を通じて、コメントを発表した。「タイムは3時間25分と前回(2月)より自己更新ならずで残念ですが、来シーズンまた頑張りたいと思います」とし、早くも来シーズンに思いをはせた。

東京マラソンについては「天気は雨でしたけれど、沿道をとぎれることない応援の方と、距離表示がキロだけでなく、マイル表示もあるところが、世界的なマラソン大会なのだと感心しながら走っていました」と、感想を述べた。

山中所長は今回の大会に市民枠で走る著名人8人の1人として出場した。

17年には、親友だったラグビー元日本代表監督、平尾誠二さんを亡くしている。そんなこともあってか、大会前、日テレを通じてコメントを発表した際は「最後の5キロとかはすごい苦しいんですけど、そんな時に平尾さんのことであったり、平尾さんのちょっと後にも母親もなくしましたし、それ以外のいろんな難病の方をすごく思い出しますね(略)恥ずかしくない走りをしたい」と述べていた。

「日本で1番人気のあるマラソンですから1度は走ってみたいと思っていた」とも語っていた。